リー・シェンロン首相は10月30日、シンガポールとマレーシアの両首脳が、2024年1月11日までにジョホール・シンガポール経済特区プロジェクトに関する覚書に調印することを目指すと発表した。
2日間の首脳会議で、両国首相は、ジョホール・シンガポール経済特区について建設的な議論を展開。同プロジェクトに関して、リー首相は、両国が投資家の関心や市場の需要がどこにあるかなど考慮したうえで実現可能性調査を行っていると述べた。
同プロジェクトはコーズウェイを挟んで隣接する両国間の物流や人流を改善し、イスカンダル開発地域とシンガポールのエコシステム向上を目指す。
リー首相は、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相とのイスタナでの合同記者会見で、国境を越えた商品の流れを改善するための特別な税制措置、経済特区内の人材の確保、デジタル経済と環境に関する両国の合意に基づた相互利益の追求などについて生産性のある話し合いができたと述べた。
また、今回の首脳会議で両首脳は再生可能エネルギーに関する協力を強化することでも合意。再生可能エネルギーはマレー半島だけでなく東マレーシアからも供給される可能性があると述べた。
リー首相は、接続性に関しても良好な進展があった述べ、改めてジョホールバルとシンガポール間のラピッド・トランジット・システム(RTS)リンクが2026年末までに完成予定であることや国境の陸上検問所での混雑を緩和する取り組みについても言及した。
2023年上半期にシンガポールはマレーシアへの最大の投資国であり、投資額は増加傾向にある。ジョホール・シンガポール経済特区により両国の経済的なつながりがより発展すると期待されている。
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