スタートアップの国際的な調査研究機関であるStartupBlinkが発表した世界のエコシステムランキングでシンガポールは7位にランクされ、アジア太平洋地域では中国を抜いて1位となった。都市別ランキングでは1,000都市中22位だった。
StartupBlinkの報告書によると、シンガポールで最も高く評価されたのはフィンテック産業で、その他ではエドテック、eコマース/小売、ソフトウェア/データ、マーケティング/セールスが30位以内にランクされた。
StartupBlinkは、シンガポールが小さな都市国家でありながらイノベーション創出拠点として地域に影響を与え続けていることに加え、法人税が低いことやビジネスがしやすい点など、投資するには非常に魅力的な環境が整っていることが上位にランクされた要因の1つだと分析。
シンガポールではエコシステムの発展とともに、エコシステムビルダー向けの政府支援策施策などスタートアップ企業の事業成長を促進するアクセラレーターの数が増えている。
また、大学も研究開発分野での人材育成を強化し、プログラムをスタートアップ企業に結び付けるなどスタートアップの事業に関与している。大学では、起業家の育成・支援も行い、大学内の研究機関が開発したIPの商業化などを積極的にサポートしている。
さらに、シンガポールの厳格な法制度と知的財産の保護はスタートアップ拠点としての地位を確固たるものにしている。また外国人起業家がベンチャーキャピタルの支援または革新的な技術を所有する事業をシンガポールで開始・運営するためのビザプログラムEntrePassも設けている。
Top 10 Startup Ecosystem Index 2022
1.米国
2.英国
3.イスラエル
4.カナダ
5.スウェーデン
6.ドイツ
7.シンガポール
8.オーストラリア
9.フランス
10. 中国
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