【シンガポール】補助金でT・スウィフト公演を独占開催、リー首相が擁護

シンガポール

人気歌手テイラー・スウィフトさんのシンガポール公演について、リー・シェンロン首相は3月5日、パンデミック後の産業復興を目的とした補助金がスウィフトさん側に提供されたインセンティブに使われたことを認めた。

テイラー・スウィフトさんのThe Eras Tourのシンガポール公演については、シンガポールを東南アジアで唯一の公演開催地とするよう要請し、「一定のインセンティブ」を提供して合意に至ったとし、アセアン域内の他国を出し抜いた独占契約だとタイやフィリピンから批判の声があがっていた。

こうした批判についてリー首相は、ある国が合意に達することがあれば、別の国が契約することもあると反論したうえで、「主催側と合意に達し、非常に成功した取り決めになった」と述べた。

今回の独占契約がアセアン内の協力の精神を損なったという批判について、リー首相は、契約が近隣諸国にとって “非友好的 “なものではなく、シンガポールでの公演が地域全体から客や善意を呼び込んだことで相互利益があると述べた。

2月20日に、シンガポールの文化社会青年省とシンガポール政府観光庁は共同声明で、プロモーターのAEGプレゼンツと直接協力し、スウィフトさんを招聘するために助成金を提供したと発表。契約の規模や条件は明らかにされていないが、その額は1公演あたり数百万ドルにのぼると推測されている。

同契約は2月中旬、タイのセター・タヴィシン首相が、スウィフトさんがThe Eras Tourの期間中、東南アジアで他の公演を行わないことに同意する代わりに、シンガポール政府が各公演に最高300万米ドル(400万シンガポールドル)の助成金を提供したことをプロモーターから知らされたと発言したことで明らかになった。

2月28日には、フィリピンのジョーイ・サルセダ国会議員が同契約を批判し、でシンガポール政府に抗議するようフィリピン外務省に要請していた。

スウィフトさんのThe Eras Tourのシンガポール公演は、3月2日にナショナル・スタジアムで始まり、最終公演は3月9日に開催される。

※ソース

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Singapore’s exclusivity deal with Swift has been a point of contention among some regional lawmakers. Read more at straitstimes.com.
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