【シンガポール】トイレ掃除ロボット、2024年7月に商業販売開始へ

シンガポール
The autonomous robot moves around the loo seeking out stains and areas to clean, guided by sensors. ST PHOTO: NG SOR LUAN

スタートアップ企業HiveBotics社が開発したトイレ掃除ロボットが2024年7月の商業販売開始を前に、工業団地、病院、ショッピングモール、空港のトイレで試験運用されている。

同社の共同設立者であるトゥアン・ズン・グエン氏によると、ラテン語で「清潔にする」を意味するAbluoと名付けられたこの自律型ロボットは、人間の清掃員が通常トイレ清掃に費やす時間を半減させ、他の作業に集中できるようにすることを目的として開発されたという。

この自律型ロボットには、周囲の状況を3D表示するセンサーが搭載され、トイレの汚れや掃除すべき場所を探して動き回る。回転するアームがユーティリティ・ラックからブラシやスチーム・スプレー・アタッチメントなどの道具を取り出し、頑固な汚れやバクテリアを除去する。

同社がトイレ掃除ロボットを開発するきっかけとなったのは、清掃会社を経営する共同設立者の友人が、清掃スタッフ不足のため自分でトイレ掃除をしなければならなくなったことだという。

2021年初頭に開発が始められ、シンガポール国立大学(NUS)と、工業、商業地区の開発、管理を主に行う法定機関であるJTCコーポレーションから支援を受けた。

NUSは、2021年にプロトタイプとして同大学に持ち込まれたHiveBotics社のロボットに対して、大学院研究革新プログラムの下で支援を提供。同プログラムは、研究者がイノベーションを商業化できるよう最大10万ドルの資金とリソースを提供している。またJTCは、イノベーションを開発するためのリソースや投資家とのネットワーキングの機会を提供するLaunchPadイニシアチブで、同社を支援している。

NUSエンタープライズのベンジャミン・ティー副学長は、HiveBotics社が見過ごされがちだが必要不可欠であるトイレ掃除に取り組んでおり、自動化できれば、人手不足や人件費の高騰など、シンガポールや他の先進国が直面する課題に対処できる可能性があると評価している。

公衆トイレを清潔に保つことは、長年の国家環境庁の頭痛の種であり、同庁は公衆衛生協議会(PHC)とClean Public Toilets Campaignを実施している

※ソース

ERROR: The request could not be satisfied
タイトルとURLをコピーしました