【シンガポール】中国からの渡航者に対し入国制限導入せず

シンガポール
JudaによるPixabayからの画像

シンガポール政府は28日、中国からの渡航者に対して入国制限を導入せず、現行の入国措置を維持することを決定した。

シンガポール保健省(MOH)は、現時点では、中国から到着する旅行者およびワークパス保持者に対する現行の国境措置および予防接種要件は変更されないと述べた。

MOHは、世界保健機関(WHO)の定義に基づくワクチン接種を完了していない旅行者は、出国前検査を受ける必要があり、短期滞在者は新型コロナウイルス関連の医療費に備える保険に加入することが義務付けられていると付け加えた。

一方で他の国々では中国からの旅行者に対する入国規制を検討する動きがみられるなかMOHは、新型コロナウイルスの国内外の状況を注意深く監視し、必要があれば国境衛生対策を調整するという。

米国は中国からの旅行者に対し新型コロナウイルス対策としての入国制限を導入することを検討していると明らかにした。日本も迅速に対応し、中国本土に7日以内に滞在したことのある旅行者には到着時に検査結果が陰性であることを要求し、陽性となった旅行者は1週間検疫を受けなければならないとしている。

中国ではゼロコロナ対策撤廃後にコロナ感染者が急増しているが、政府機関発表が実態を反映していないことが、ウイルスの急速な拡大が新種株出現につながるのではないかという不安を煽っている。そんななか、中国政府は中国人の海外旅行を2023年1月8日から解禁すると発表した。

Trip.com Groupのデータによると、27日の中国本土からの旅行予約は前日比で254%増加し、予約が急増した渡航先上位5カ国はシンガポール、韓国、香港、日本、タイとなっている。

中国は現在、国外への渡航に制限を設けており、出国には教育やビジネスなどの正当な理由が必要とされている。

※ソース

No change in Singapore’s Covid-19 measures for travellers from China
MOH says it will adjust border health measures should the need arise. Read more at straitstimes.com.
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