シンガポール政府系コングロマリット(複合企業)のセムコープ・インダストリーズは10日、ベトナム国営工業投資開発公社(ベカメックスIDC)とベトナムで、新たに5カ所の工業団地を共同開発することを発表した。投資額は10億米ドル(13億シンガポールドル)。
セムコープとベカメックスIDCがこれまで共同開発したベトナム・シンガポール工業団地(VSIP)は12カ所。1996年に設立されたVSIPは、シンガポールとベトナムの経済的なつながりの重要な部分を担っている。
今回の提携に関する覚書は、ベトナムのファム・ミン・チン首相がシンガポールを公式訪問した3日目(最終日)に発表された。
現在、ベトナムの北部、中部、南部にある12のVSIPは、170億米ドル(226億シンガポールドル)の投資を集め、30万人の雇用を創出。
セムコープ社によると、今後開発される5カ所のVSIPは、スマート技術を取り入れ、二酸化炭素排出量が少なく屋上ソーラーシステムや太陽光発電所などが設備される予定だという。また、リアルタイム追跡装置を使って、エネルギー、水、廃棄物の使用、交通、セキュリティなどを遠隔で監視・管理する。
5ヵ所の開発のなかには、2015年にベトナム中北部のNghe An省に設立された750haの工業団地Park Iを500ha拡張するプロジェクトも含まれている。
現在のPark Iは、電子機器や衣料品など労働集約型の製造業からの投資を受け入れている。10日にベトナム政府からセムコープとベカメックスIDCに対し、拡張のためのライセンスが提示された。他の4つの新しいVSIPの開発場所はまだ確定されていない。
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