タイ北部ランパーンの農村部では鶏に大麻を餌として与えたところ鶏肉と卵の品質が向上したとして、新たな消費者層をターゲットにした製品開発を加速させている。
Peth Lannaコミュニィティーエンタープライズのシリン・チャエスメット会長によると、鶏に大麻を餌として与える試みはチェンマイ大学の農学部と協力して行われてきた。
きっかけは抗生物質を与えられたひな鳥が鶏伝染性気管支炎ウイルスに感染したこと。これにより農家が大麻を餌として与え始めたところ、鶏は病気に対する抵抗力が高まり、悪天候にも耐えることができるようになったという。
Peth Lannaは最終的に、抗生物質を廃止して鶏に大麻だけを与えることに決めた。同社は現在オンラインで鶏肉とタマゴを1kgあたりそれぞれ100バーツ(約386円)と6バーツ(約23円)で販売している。
大麻で飼育された鶏を使用したチキンライスは人気を博しており、Peth Lannaは将来的にローストチキンの販売も開始する。シリン会長は、同社の鶏肉は健康食やオーガニック食品を求める消費者のニーズを満たしていると述べた。
全国農民評議会(National Farmers Council)のプラパット・パニャチャトラック会長は、鶏肉と卵に含まれる抗生物質は、免疫力の低下やアレルギーなど消費者の健康に害を及ぼすと警告。
さらに同会長は、鶏に大麻を与えることは消費者の安全を確保するだけでなく、鶏肉製品の商業的価値を高めるのにも役立つと述べた。
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