タイ保健省は、深刻化するPM2.5汚染への対策として、全国の飲食店に防塵室を設置する計画を進めている。今後3カ月以内に2万軒へ拡大する方針で、まずはバンコクや近隣県での研修を開始する。すでに病院には防塵設備が整備されており、今後は学校や保育施設にも導入を促す考えだ。
保健省のティティ・サウェーンタム副省長によると、現在、防塵室を設置している飲食店は9県に234軒存在するが、健康を重視する利用者のために、この数を大幅に増やす必要があると考えている。
まず、バンコクおよび近隣県の50軒以上の飲食店を対象に、防塵室の設置方法について研修を実施し、その後、プーケットやチェンマイの飲食店運営者にも同様の研修を提供する予定である。
今回の取り組みは、公共施設に防塵スペースを設置する保健局の広範な対策の一環である。すでに全国の県立病院や総合病院では防塵設備が整備されており、現在は地域の病院にも防塵室を設置するよう働きかけている。さらに、保育施設や学校にも防塵設備の導入を促すキャンペーンを展開している。
防塵室の設置には、以下の4つの対策が必要となる。
1.室外からの粉じんの侵入を防ぐ
2.壁、設備、家具、表面への粉じんの付着を防ぐ
3.室内の粉じんを除去する
4.線香の使用や喫煙など、粉じんを発生させる行為を避ける
保健省は、飲食店だけでなく、公共施設全体で防塵室の設置を推進し、PM2.5による健康被害の軽減を目指している。
※ソース
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