【タイ】トヨタ、パタヤでピックアップトラックEVを試験導入

タイ
Battery-electric Toyota Hilux Revo pickup trucks fitted out as songtaews prepare to hit the road in Pattaya on Thursday. (Photo: Reuters)

トヨタはタイ東部のパタヤで商用の電気自動車(EV)の公共交通パイロットプロジェクトを開始すると発表した。このプロジェクトは、タイのEV市場を席巻している中国勢に挑戦する日本の自動車メーカーの決意の表れであるとみられている。

トヨタ・モーター・タイのスラプーム・ウドムウォン副社長は4月25日、ピックアップトラックEV「ハイラックスレボ e」を公共交通機関用の乗り合いバスに改造したと発表した。

タイの自動車市場の約3分の1を支配するトヨタは、パタヤ市や地元の運営組合に計12台の「ハイラックスレボ e」を譲渡した。

パタヤのポラメット・ナンピチェット市長は、「パタヤはタイにとって主要な観光都市なので、公害を減らすことは重要だ」と述べ、トヨタによるパイロットプロジェクトを歓迎した。また同市長はパタヤの総車両700台にのぼるソンテウをEVに変えたいと語った。

トヨタは、2025年までにバッテリーを搭載したハイラックス・ピックアップ・トラックを量産する計画を発表しており、ピックアップトラックEVを乗り合いバスとして試験走行するなかで需要や改善点などを探る。

ピックアップトラックは、タイにおける自動車販売台数の約半分を占めている。いすゞも、D-Maxピックアップの電気バージョンを製造するためにタイに工場を設立する計画で、国内販売と輸出を計画している。

トヨタ、ホンダ、いすゞといった日本の自動車メーカーは、何十年もの間、タイの自動車(内燃機関)業界をけん引してきたが、タイ政府は2030年までに自動車生産台数の30%をゼロ・エミッション車が占めるという「30@30」計画の下、タイを地域のEV製造ハブにするという目標を掲げている

EV生産への補助金や税制優遇措置により、中国からの投資が相次いでおり、中国のEV自動車メーカーはタイに14億ドル以上の投資を約束している。4月22日には奇瑞汽車が、BYD、国有長安汽車、長城汽車などに続く8番目のEV生産許可を取得した。

※ソース

Toyota pilots EV pickups in Pattaya
PATTAYA - Toyota has launched a public transport pilot project in this beach resort city with nine fully electric Hilux Revo pickup trucks.
タイトルとURLをコピーしました