【タイ】タクシン元首相派「タイ貢献党」のセター氏が首相に選出

タイ

5月の総選挙後、政治の空白が続いたタイで上下院による投票が行われ、タクシン元首相派「タイ貢献党」のセター氏(61)が首相に選出された。セター氏は政治家の経験がほとんどないが、東南アジア第2の経済大国において、タイ貢献党を中心とした11党による連立政権を率いることになる。

国内最大の不動産開発会社の1つSansiriの最高経営責任者だったセター氏は、以前からオンライン上でタイの社会的経済的格差、気候変動、地政学などさまざま社会問題に対して発言することで知られていた。またビジネスマンとしての経歴から、企業のリーダーたちの間で高く支持されてきた。

タイ貢献党は同氏の優れたビジネス感覚を強調し、アフターコロナのタイ経済を導く能力を評価し首相候補者の1人に選出。同氏は2020年の若者主導の抗議活動を支持し、前政権の経済運営への公然と批判したことにより、若い選挙民の間で人気を博していた。

セター氏はタイの第30代首相として、約10年にわたり臨時首相を務めていた元クーデター指導者のプラユット・チャンオチャ氏から引き継ぐ。

長らく待ち望まれた議会の会議では3分の2以上の482票を獲得。そのうち約150票は軍によって任命された上院からのものだった。タイ貢献党は軍政下で任命された上院議員の票を取り込むため、親軍派政党と連立政権を樹立することで合意している。

親軍派政党との連立に関してタイ貢献党は軍の影響力を排除すると主張してきたが、最近になって次期政府を成功裏に導くためには必要な動きであると正当化していることが物議を醸している。

セター氏率いる連立政権運営が政治的に安定したものになるかどうかが今後の経済成長に繋がる鍵であるとして注目される。

※ソース

Thailand’s new PM Srettha Thavisin: A political novice who brings business acumen to the job
His track record as a successful businessman has made him a favourite among private sector leaders. Read more at straitstimes.com.
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