ベトナムでは9月に生産地が不明な野菜をVietGAPラベルのものに変えるという不正行為が発覚し、食品の安全基準を確保するための政策と管理プロセス調整の必要性が叫ばれている。
不正行為が発覚する前から、多くの消費者が農産物の認証や商品の品質に信頼を置いていなかったと言われるほど、以前より農法による監視にずさんな面が見られたと指摘されている。
国内で流通する商品の中には一度品質基準を満たされたことで付与される証明書が、永久的に使用される可能性があり、ラベルが貼られていてもその製品の真の品質は誰も保証できない。
消費者はパッケージに書かれた認証やラベルよりも、実際の食品の品質や安全性を重視する傾向にあり、中には農産物を栽培する知人から直接商品を購入する消費者も少なくないようだ。
スーパーマーケットチェーンCo.opmartの品質管理部副部長Võ Thị Bích Thủy氏は、顧客の信頼喪失の原因は、スーパーマーケットの投入品質の監視・管理プロセスに対する不十分な理解や流通業者のコミュニケーションや情報の不透明性があるためだと述べた。
農林水産物品質管理局のNguyễn Thị Hồng Minh局長は、現在の食品サプライチェーンにおける最大の抜け穴として、効果のない管理プロセスに言及。Minh氏はHCM市の卸売市場ですべての輸入品には生産地と検疫証明書が明記されたラベルが貼られている一方で、ベトナム産の商品は生産地や住所、連絡先の情報がない白い袋に詰められていたと述べた。
Minh氏は、農産物や食品のトレーサビリティの義務化や品質管理に関する規制の見直しが必要であると訴えた。同時に、卸売市場は、安全でない製品が消費チェーンに入る前に取り除くための効果的な管理プロセスを構築する必要があると提案した。
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