【ベトナム】コーヒー輸出額、前年の40億米ドルを更新する見込み

2023年のベトナム産コーヒー輸出額は、前年に記録した輸出額40億米ドルを更新する見込みである。ベトナム農業農村開発省(MARD)の統計によると、2023年はこれまでのところ136万トンのコーヒーを輸出しており、輸出額は35億米ドル近くに達している。

ベトナムは10月に始まった2023年から2024年の新しいコーヒーの収穫期に入り、輸出価格は前月比8.9％増、前年比40.7％増のトン当たり3,603ドルと過去最高を記録した。

71万ヘクタールを超えるベトナムのコーヒー栽培面積は世界第6位だが、高収量（175万～185万トン）のおかげで生産量は世界第2位である。

しかし、総面積のうち、さまざまな種類の持続可能な生産証明を受けているのは18万5000ヘクタールに過ぎない。専門家は、国際市場の厳しい要求に応えるため、このような面積を拡大するよう地方に助言している。

現在、ベトナムにとって最大のコーヒー輸入国はEUであり、次いで米国、日本となっている。中国へのコーヒー輸出の割合は高くないが、多くのベトナム企業は輸入量が年平均25％以上増加しているこの市場に注目している。しかし、この市場は競争も激しく、企業はスペシャルティコーヒー製品や加工コーヒーの多様化に投資し、厳しい品質基準を満たす必要がある。

コーヒー市場の専門家であるグエン・クアン・ビンは、現在、EUや米国などの主要市場では、コーヒー豆から加工コーヒーの輸入量が増えていると分析。そのため、ベトナムもコーヒー製品の価値を高め、持続可能な発展を目指すために、加工施設への投資を優先しなければならないと指摘している。

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