IT人材紹介大手のTopDevが公表した「ベトナムIT市場レポート2022」によると、ベトナムでは今年、前年比36.2%増の17万5370人がITスタッフとして採用された。
ベトナムのハイテク産業が投資の増加で活況を呈していることから、ITスタッフの採用需要は高まる傾向にあり、2023年までに22万9000人、2024年までに29万人を超えるとTopDevは予想している。
調査対象となった2,500社の半数以上(55%)が、以前より多くの開発者を雇用していると回答。また、10社中6社(64%)が今年、より多くの雇用を行い、ITチームを拡大する予定だと回答した。
TopDevは、ベトナムのハイテク業界では、採用需要が高いものの適任者が不足していることから、雇用の決定までに平均51日と長い期間を要すると述べた。
IT人材の需要が高まっている理由の1つは、ベトナムが海外のIT企業の間で注目されており、ITスタッフの採用や製品開発チーム構築のために進出していることが挙げられる。
また、テクノロジー分野のスタートアップに対する大規模な投資により、同分野のスタートアップ設立が増加しており、さらに観光、農業、不動産などのビジネスでデジタル化や電子商取引への移行が加速していることも需要増加を後押ししている。
新卒者の月収は331ドルからだが、5年後に管理職になるとその数字は4倍の1410ドルになる。技術系で最も高い地位にある最高技術責任者の月収は約5,900ドルになる。人材採用の観点で上位の業界はNFTまたはブロックチェーン、ハイテク(人工知能)、フィンテックだという。
人材紹介会社AdeccoのCEOであるHa Nguyen氏も、ベトナムにおけるデジタル変革は、IT候補者に多くの雇用機会を提供していると述べている。
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