ベトナムには地場系・外資系合わせて50を超えるインスタント麺製造会社があるが、日本製乾麺が人気を博しており、売上高は二桁成長を遂げている。
ホーチミン市1区にある日本食レストランチェーンでは客の10人に7人がラーメンまたはうどんを注文。同チェーン店が日本から輸入する乾麺の量も前回輸入時より20%増加している。
多くの種類の日本製乾麺を仕入れている輸入業者Phan Thanh Akuruhi Companyも過去2年の需要増加により輸入量は2桁台伸びた。2021年の輸入量は前年比20%増で5トンを超えた。2022年もここまでは昨年同期比15%増と安定した伸びをみせている。
Phan Thanh Akuruhi Companyによると、日本食を口にするベトナム人が増えていることや 駐在員も含め22,000人 以上の日本人が滞在していることから今後も売上は増加傾向にあるという。
Japan Noodles Associationと北星社ベトナムトレーディングが行った直近2年間の調査では、ベトナムでの日本製インスタントヌードルの需要は日本と同じぐらい高いことが明らかになった。北星社は、ベトナムにおける日本製乾麺の販売量はタイと同程度となると期待する。
Japan Noodles Associationは2020年に乾麺1,330トンをベトナムに輸出。輸出量は2025年までに2,000トンに届くと予想している。価格はベトナムで販売されるている他の乾麺より高く設定されているが、輸入税率が0パーセントであることが競争上の優位性をもたらしている。
世界インスタントヌードル協会によると、ベトナムにおける2020年のインスタントヌードルの消費量は前年比29.7%増で、世界3位にランクされた。1人あたりの消費量は1位の韓国に次ぐ2位で、年間72袋を消費。この消費量はタイ、日本、インドネシア、フィリピンの約1.5倍であり、中国の2倍、米国の3倍にあたる。
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