ORIONグループのベトナム子会社であるOrion Food Vietnam(OFV)は2022年に4億ドルを超える売上を記録し、同社の人気スナック菓子の「チョコパイ」がベトナムの菓子市場をリードした。
グローバル市場調査機関ニールセンの調査によると、韓国菓子メーカーOrion Corpのベトナム子会社の「チョコパイ」はパイ市場の66%の圧倒的なシェアを占め、競合他社を圧倒している。菓子メーカー大手のBibicaとHai Haの昨年の売上は、それぞれ6,823万ドル、6,396万ドルだった。
OFVは2005年に設立され、2011年に売上が初めて1,000万ドルを突破した。同社がベトナム市場をリードできている理由の1つは、現地の需要にフォーカスした戦略だと、同社のCEOであるPark Se Yeol氏は語る。同社は当初、「チョコパイ」だけを作っていたが、その後、需要に応じてクッキー、カスタード、キャンディなどの生産も開始した。
現在の従業員数は3,600人。そのうち、韓国人スタッフは21人しかおらず、各部門の要職はすべてベトナム人が占めている。昨年、初めて3人のベトナム人専務が誕生。将来的には同社の戦略的意思決定者になることが期待されている。
昨年だけで原材料費が70%急増したにもかかわらず、2018年から商品の価格が据え置かれていることも、同社の競争力の理由のひとつだという。
OFVでは、5,970万ドルをかけて新しい生産ラインを構築する予定だ。また、南部のビンズン省と北部のバクニン省の2工場に加え、新工場を建設する。同社は2022年から2025年にかけて、毎年10%〜15%の成長を見込んでいる。
ベトナムの菓子市場は、2020年から2025年にかけて年平均7%成長し、28億ドルに達すると予測されてる。
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