ベトナム政府は今後、北部で収穫される果実のライチとリュウガンの輸出促進に向けた取り組みを強化していく。商工省は5月末、海外のベトナム貿易事務所と会合を開き、輸出促進の政策について意見交換を行った。
ライチとパイナップルを主とした農業が盛んな東北部バクザン省の商工局局長Tran Quang Tan氏によると、同省のライチの収穫期間は5月25日から7月30日までで、今年の総生産量は18万トンを超えるという。
首都ハノイと北部最大の港湾都市ハイフォンの中ほど位置するハイズオン省もライチの名産地であり、今年は約6.1万トンの収穫量を見込んでおり、そのうちの3.1万トンが早熟のライチだという。
ハイズオン省商工局のTran Van Hao局長によると、同省では海外輸出を見込んで現在約9,000haの農場でライチを栽培しているという。
商工省では、ライチやリュウガンの輸出先として既存市場である中国以外に、米国、欧州連合、日本、韓国、オーストラリア、マレーシア、アラブ首長国連邦、シンガポール、中東、タイ、香港(中国)などを有望な市場とみており、海外の各ベトナム貿易事務所に対し、ライチやリュウガンなどの生産・需要状況を定期的に更新するよう要請している。
海外にあるベトナム貿易事務所は、主要商品の市場状況、貿易政策、輸出要件を綿密に把握し、地方、協会、企業を支援するために商工省にタイムリーなアドバイスを提供するために設立されたもの。
商工省傘下のベトナム貿易促進庁(Vietrade)は、貿易促進や輸出入活動において国内企業へのあらゆるサポートを提供するために、政策調査や予測を強化しており、今後は輸出促進業務の対象品目としてライチとリュウガンも加える。
※ソース
Vietnam seeks to expand overseas markets for lychees, longans - VnExpress International
The Ministry of Industry and Trade held a meeting with Vietnam Trade Offices abroad on May 31 to discuss ways to boost the exports of lychees and longans as many northern localities are harvesting the...