【ベトナム】コーヒー豆の備蓄量減少、今後の収穫量も減少

ベトナム
CouleurによるPixabayからの画像

世界的なコーヒー消費がパンデミックによる低迷から回復しつつある中で、世界最大のロブスタ種供給国であり、世界第2位のコーヒー生産国であるベトナムでコーヒー豆の備蓄量が減少している。

ブルームバーグの調査によると、ベトナム産コーヒーの9月末までの備蓄量は前年同期比50%減で、今後の収穫の見通しの悪さも深刻化している。生産量は2022-23年に減少すると予想されている。

ロブスタ種のベンチマーク価格は、ブラジルやアフリカの供給懸念により、7月中旬の10ヶ月ぶりの安値から17%急騰している。これにベトナム産コーヒー豆の備蓄減少が、価格の上昇をさらに押し上げることになりそうだ。

備蓄減少により、国内の収穫量の約3分の1を占めるダクラク省の国内ロバスタ価格は先週、1キログラム当たり49,100ドン(約280円)と過去最高を記録。

10月1日の新シーズン開始時の繰越在庫は、前年の40万トンから推定20万トンになると見られている。
2022-23年の生産量は6%減の172万トンになる可能性がある。

ベトナムのコーヒー生産量の約90%を占めているロブスタ種は、ネスレを含むインスタントコーヒーメーカーやエスプレッソのブレンドとして使用されており通常アラビカ種より安く取引されている。しかしインフレ上昇の影響でアラビカ種の代替品として需要が高まっている。

ベトナムでは価格が高騰している肥料の使用量不足によりチェリーの発育が悪くなっているという現地の作物調査報告を受けてシティグループが今年と来年のコーヒー生産量の予測を下方修正したばかりだ。

Intimexグループの会長でベトナムコーヒー・ココア協会の副会長であるDo Ha Nam氏は、「収益性の高い」果樹の作付面積の減少と肥料価格の上昇が、2022-23年の生産に影響を与えるだろうと述べた。

コーヒー生産国であるブラジルでは干ばつと霜によって、生産高が減少し、ここ最近で最大の赤字に直面。コロンビアも雨の影響で生産量が減少している。

※ソース

Coffee lovers face rising prices as Vietnam bean reserves shrink
Stockpiles will halve by the end of September from a year earlier, and the country's output is also set to drop in 2022-23. Read more at straitstimes.com.
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