【マレーシア】ハリラヤを通じて広がる家族の絆と文化交流

マレーシア
Shared customs: Haniff (third from right) and Deborde hosting their first Open House last year.

ハリラヤ・アイディルフィトリの祝祭が本格化する中、多民族家族も共に祝う姿が見られる。家族の絆を深めるこの祝祭は、文化の垣根を越え、人々を結びつける特別な機会となっている。マレー系の親族と毎年ハリラヤを祝う中国系の家族や、外国人の配偶者とともに文化交流を楽しむ夫婦など、異なる背景を持つ人々が、それぞれの形でこの祝祭を迎えている。

ある中国系の女性は、毎年マレー系の親族と一緒にハリラヤを祝うことが、最も思い出に残る瞬間の一つだと話す。彼女にとって、親族が総出で準備するハリラヤは、家族との絆を深める大切な機会である。「親族はハリラヤの準備に全力を注ぎ、そのおかげで家族と過ごす時間が特別なものになる。ハリラヤの本当の魅力は、何よりもその‘絆’にある」と語る。また、「家族との団らんや美味しい料理を楽しみにしているが、普段なかなか会えない親戚と再会し、近況を語り合うことが何より楽しみだ。一緒に過ごすことで、異なる人種が一つのコミュニティとしてつながっていることを実感できる」と話している。

一方、外国人の配偶者を持つ女性にとって、ハリラヤは夫婦にとって特別な文化交流の場となっている。「夫がハリラヤを受け入れてくれることは、私への関心だけでなく、私の文化への敬意や思いやりを示してくれている証拠だ」と語る。

外国人の夫も、ハリラヤの祝祭を通じて、母国とマレーシアの共通点を感じているという。両国とも、人々をもてなすことへの喜びと、食文化を通じた文化交流を大切にしている点が似ていると話す。「結婚は単なる個人同士の結びつきではなく、その人の過去の経験、現在の迷いや未来の人生目標を受け入れることだ。そして、伝統はその重要な一部なのだ」と語った。

ハリラヤ・アイディルフィトリは、単なる宗教的な祝祭ではなく、多民族社会の中で家族や友人との絆を深め、文化を共有する機会にもなっている。異なる背景を持つ人々が、それぞれの形でこの祝祭を迎えることで、マレーシアの多様性がより一層際立っている。

※ソース

Harmony in diversity: Multiracial families unite for Hari Raya festivities
PETALING JAYA: With Hari Raya Aidilfitri celebrations well underway, multiracial families are also joining in the festive mood with their loved ones.
タイトルとURLをコピーしました