日本市場では、年末商戦が終わるとすぐに次のシーズンへ向けた装飾やプロモーションが始まることが一般的であるが、マレーシア・サバ州のショッピングモール「スリア・サバ」はその効率をさらに超える斬新な手法で注目を集めている。クリスマスと旧正月の装飾を一度に楽しめるという「2-in-1」のアイデアがネットで話題になっている。
この現象は、スリア・サバを訪れるとすぐに体感できる。入口ではサンタクロースとともに、中国の財神(ツァイシェンイェ)が出迎える。サンタの周囲はクリスマスらしくプレゼントや雪だるま、オーナメントで飾られているが、財神の周囲には金貨や赤い提灯、「福」の字が貼られた壁が配されており、明らかに旧正月の雰囲気を醸し出している。
さらに、モールの中心部にあるアトリウムには大きなステージが設置されており、雪だるまやトナカイ、クリスマスツリーが並んでいる。しかし天井を見上げると、一方にはクリスマス用のライト、もう一方には旧正月を象徴する赤い提灯が吊るされており、異なる祝祭ムードが同時に展開されているのが特徴である。
このような装飾に対し、ネット上では「予算を抑えるための策ではないか」という意見が多く寄せられている。「コスト効率が良い」「一石二鳥だ」という声が相次いでおり、一部のユーザーはユーモアを交え「サンタも来年はきっと大いに福をもたらすだろう」とコメントしている。
日本市場においても、クリスマスと新年のプロモーションがシームレスに切り替わる時期が訪れるが、スリア・サバのように双方を融合させる手法はユニークであり、コスト削減策としても参考になるかもしれない。
※ソース
Cut Cost? M'sia Shopping Mall Combines Christmas & Chinese New Year Decor
Unexpected Santa Claus and Cai Shen Ye collab.