タイは2028年からF1レースを開催する見通しだ。政府は投資規模や経済効果を検討し、バンコク市街地での開催を視野に入れる。実現すれば、観光振興やインフラ整備の加速が期待される。
ペートンターン・シナワトラ首相は3月18日、バンコクでF1のステファノ・ドメニカリCEOと会談し、開催の可能性について協議した。その後、SNSのX(旧Twitter)で「政府はF1誘致に向け、投資や経済効果、市街地コースの実現可能性を検討する」と投稿した。
タイは2024年、バンコク市街地を舞台とするF1レースの開催を提案していた。観光立国としての地位を強化し、富裕層観光客を呼び込む狙いがある。その後、F1関係者がバンコクを訪れ、レースコースの候補地を調査した。
F1の市街地レースは増加傾向にあり、2025年シーズンの24戦のうち約3分の1が市街地またはハイブリッドサーキットで行われる予定だ。10年前の約15%から大幅に拡大している。シンガポールでは、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキットでの開催が定着している。
ペートンターン政権は、音楽フェスや世界的アーティストのコンサート誘致を進めた前政権(セター・タビシン首相)の方針を継承し、国際的なイベント開催国としての地位を強化する考えだ。
タイはすでにMotoGPを開催しており、F1開催が決まれば、都市インフラの発展に加え、多くの観光客を呼び込むことが期待される。首相は「このイベントは新たな雇用を創出し、サービス産業などの収益源にもなる」と述べている。
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