【マレーシア】イラン戦争、ピスタチオ市場に打撃 価格は8年ぶり高値

マレーシア
Iran is the world’s second-largest producer of pistachios.

イランでの戦争が世界の供給網に混乱をもたらす中、同国の主要農産品であるピスタチオの国際価格が8年ぶりの高値に達した。需要拡大と供給制約が重なる中、紛争が市場の逼迫を一段と深刻化させている。

イランは世界第2位のピスタチオ生産国であり、世界生産の約2割、輸出の約3割を占める重要な供給国だ。ピスタチオはそのまま消費されるほか、アイスクリームやチョコレート、飲料など幅広い食品に使用されており、近年は需要が急速に拡大している。

特に2023年後半、ピスタチオを使った「ドバイチョコレート」がSNSで拡散されたことを契機に、欧州・中東・アジアで消費が急増。これに食品大手による商品展開が加わり、需要は一段と押し上げられた。価格は2023年末以降の約2年間で約30%上昇し、2026年3月には1ポンド当たり4.57ドルと、2018年5月以来の最高値を記録した。

一方、供給面では戦争以前から制裁や地政学的リスクにより取引環境が不安定化していた。加えて、2025年の収穫量が予想を下回ったほか、2026年1月には国内の抗議活動に伴う通信遮断が発生し、輸出調整にも支障が出ていた。

こうした中で2月下旬に戦争が勃発。物流や貿易にさらなる混乱が生じ、供給は一層逼迫した。中東向け輸送では新規予約の停止が相次ぎ、インド向けを含む主要市場への供給にも影響が広がっている。

また、イラン北東部に集中する果樹園への直接的な被害は現時点で確認されていないものの、アラブ首長国連邦やトルコの流通拠点へ向かう輸送ルートの寸断が、供給遅延を招いている。

市場関係者は、こうした状況が長期化すれば、食品メーカーが価格引き上げやレシピ変更を余儀なくされる可能性があると指摘する。ナッツ類の代替は一般的に行われるものの、ピスタチオは主原料としての代替が難しく、今夏のアイスクリームなどでは風味の弱体化や供給不足が懸念されている。

需給の歪みが続く中、ピスタチオ市場は今後も不安定な状況が続く見通しだ。

※ソース

Pistachio prices hit 8-year high on war in major grower Iran
Demand has surged globally since pistachio-filled “Dubai chocolate” bars went viral on TikTok and Instagram. Read more at straitstimes.com. Read more at straitstimes.com.
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