【マレーシア】アフリカ豚熱感染拡大で豚肉価格が急騰、供給も逼迫 

マレーシア
aqiangzhwによるPixabayからの画像

マレーシアのセランゴール州タンジュンセパットでアフリカ豚熱(ASF)が発生し、同国有数の養豚地帯が深刻な被害を受けている。これにより豚肉の供給が減少し、クランバレー地域を中心に価格が急騰している。豚肉販売業者や消費者は、日々の食卓への影響に頭を悩ませている。

2025年1月、セランゴール州タンジュンセパットでASFが発生し、約30,000頭の出荷直前の豚が殺処分された。この地域はマレーシア半島にある401の認可養豚場のうち114を抱える養豚の中心地である。ASFの感染拡大により、多くの農場が操業停止の危機に直面している。

ASFは豚に致死的なウイルスで、発熱、食欲不振、皮膚の紫斑などの症状を引き起こし、最終的には内出血や腎出血、そして脾臓が通常の30センチから60センチにまで肥大することが確認されている。人間には感染しないが、これまで効果的なワクチンは開発されていない。

ASFによる豚肉供給の混乱は、消費者の食生活にも影響を及ぼしている。セランゴール州のペタリンジャヤ旧市街市場では、豚バラ肉の価格が1キログラムあたり40リンギ(約12シンガポールドル)に達し、2020年の30リンギから33%上昇した。消費者は豚肉の購入量を減らしたり、より安価な鶏肉や魚に切り替えたりする傾向が見られる。

豚肉販売業者のチョウ・ポー・ユエン氏(65歳)によると、と畜場の稼働日数も週6日から3日に減少しており、生体豚の価格は100キロあたり750リンギから1780リンギへと倍以上に跳ね上がった。

マレーシア農業・食料安全保障省はこうした事態を受け、欧州、オーストラリア、カナダ、米国、英国に加えて、タイ、ブラジル、中国からの豚肉輸入を検討している。また、価格の安定を図るため、豚肉の価格統制や輸入国の拡大に関して5月20日に業界団体との協議を行う予定である。

同省のモハマド・サブ大臣は、ASF対策として業界全体の近代化を促し、疾病のない養豚環境の構築を支援していく方針を示した。近代化には多大な投資が必要であることから、政府は関係者を経済的に支援するとしている。

一方、現場では日々の営業に苦しむ声が上がっている。セランゴールの市場で豚肉を販売するトン氏(50歳、通称・チューヨックファット)は、「豚バラ肉を1キロ購入していた客が、いまでは600グラムほどしか買わなくなった」と話す。「早くASFが収束し、豚の数が増えて価格が落ち着いてほしい」と語った。

※ソース

Malaysia’s pork prices surge as local farms hit by African swine fever
The latest outbreak is in Tanjung Sepat, one of the country’s largest pig-producing hubs. Read more at straitstimes.com. Read more at straitstimes.com.
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