【マレーシア】リンギット相場、4年ぶり高値圏にー経済回復と海外資金流入が追い風

マレーシア
Analysts expect the ringgit to strengthen past 4.1 per US dollar, potentially hitting the highest level since May 2021. PHOTO: LIANHE ZAOBAO

2025年、アジアで最も好調な通貨となっているマレーシア・リンギットが、4年ぶりの高値に迫っている。堅調な経済成長と世界的な貿易摩擦の緩和を背景に、海外投資家がマレーシアの債券市場に資金を流入させているためだ。

BNYやメイバンクによると、リンギットは1米ドル=4.1を突破し、2021年5月以来の高値を更新する可能性があるという。中央銀行が金利を据え置く中、経済の回復基調が鮮明となっている。

ブルームバーグの集計データによると、海外投資家は2025年に入って約40億米ドル(約52億シンガポールドル)相当のマレーシア国債を購入しており、通貨の下支えとなっている。輸出主導型のマレーシア経済は、世界的な需要回復の恩恵を受けており、第3四半期の成長率は市場予想を上回った。

また、最大の貿易相手国である米中両国の関係改善も投資家心理を押し上げ、マレーシア資産への関心を再び高めている。

「リンギットに対するセンチメントは引き続き良好である」と、メイバンクのサクティアンディ・スパート氏率いるストラテジストチームは顧客向けメモで述べた。「大企業の外貨預金が依然として多く残っており、資金転換の勢いは続いている」としている。

11月13日早朝の取引では、リンギットは1米ドル=4.13前後でほぼ横ばいで推移した。ただし、テクニカル指標によれば、短期的には上昇の勢いが一服する可能性もある。

ブルームバーグの調査によると、ストラテジストの中央値予測では年末に一時的に1米ドル=4.18まで弱含む見通しだが、2026年に再び上昇基調へ戻るとみられている。

マレーシア中央銀行は11月上旬の会合で金利を据え置き、米国による関税措置にもかかわらず経済の底堅さに自信を示した。リンギットは2025年に入り、すでに8%以上上昇している。

「リンギットの好調は今後も続くだろう」と、BNY香港の上級ストラテジスト、ウィー・クーン・チョン氏は述べた。「2025年の上昇後でも、リンギットのバリュエーションは依然として魅力的である。2021年から2023年にかけて大きく売られた反動もある」と指摘している。

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