2025年1月から8月までにマレーシアを訪れた外国人観光客は2,824万2,804人に達し、前年同期比で14.5%の増加となった。観光芸術文化省が明らかにしたもので、2024年の同時期(2,466万5,306人)を大きく上回った。
同省によると、2025年の数字は新型コロナウイルス流行前の2019年(2,425万8,413人)と比較しても16.4%増加しており、観光業の力強い回復と成長の継続を示しているという。
「これはマレーシアへの外国人観光客数が着実に増加していることを反映し、パンデミック後の強く持続的な成長基調を示すものである」と同省は10月8日の国会への書面回答で述べた。また、「観光業が低迷しているとの見方を払拭する結果である」と強調した。
同省は現在、2026年の「ビジット・マレーシア・イヤー(Visit Malaysia 2026)」に向け、国内外で積極的なマーケティングおよびプロモーション活動を展開している。これには、海外でのセールスミッションや、政府機関、民間企業、観光関連団体との協力による交流イベントなどが含まれている。
さらに、観光・文化・スポーツ・祭りなどのイベントを支援するための補助金を提供し、観光客やメディアの誘致を図っている。同省は「観光機関、航空会社、ホテルとの連携を通じて、特定の補助金を活用した魅力的な旅行パッケージを提供している」と説明。「こうした取り組みは観光マーケティングおよびプロモーション活動の強化を目的としている」と述べた。
プロモーションでは、テレビ、ラジオ、新聞、屋外広告に加え、デジタルプラットフォームやSNS、インフルエンサーを活用し、ターゲット層に合わせたメッセージ発信を行っているという。
「これらの戦略は『ビジット・マレーシア2026』の成功に向けて極めて重要であり、マレーシアの国際的イメージの向上、観光経済の活性化、さらなる訪問者増加につながる」と同省は述べた。
今回の回答は、元ジョホール州議会議長でプライ選出のスハイザン・カイアット議員の質問に対するもの。スハイザン氏は、マレーシア・デー(9月16日)期間中にランカウイ島への観光客が39%減少したとする報道を受け、全国的な外国人観光客数の動向および2026年に向けた政府の戦略について質問していた。
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