マレーシア政府は、バスやバイクでシンガポールとジョホールを行き来する際にパスポートではなくQRコードを使用する試験運用を、2025年から他の交通手段にも拡大する方針である。
この試験運用は、ジョホールバルのスルタン・イスカンダル・ビルディングとスルタン・アブ・バカール・コンプレックスのチェックポイントで実施される予定で、期間は2025年6月1日から11月30日までとなる。この2つの施設は、それぞれシンガポールと結ぶコーズウェイおよびトゥアス・セカンドリンクに位置している。
QRコードシステムは、1日約40万人の国境通過者のうち80%以上が利用しており、ピーク時の渋滞緩和に高い効果を発揮している。このシステムを活用することで、国境の通過がスムーズになり、多くの利用者から好評を得ている。
たとえば、バイク通過者の待ち時間は8秒から5秒に短縮された。これにより、1時間あたりの処理可能人数が従来の500~600人から750人以上に増加していると「フリー・マレーシア・トゥデイ」ニュースサイトが報じている。
サイフディン・ナスティオン・イスマイル内務大臣は、「現在のデータによると、ジョホールコーズウェイは年間1億1,600万人が利用しており、将来的には年間1億5,000万人に達すると予想されている」と述べた。
マレーシア政府は2024年中にQRコードシステムの調達に関する最終決定を行う意向である。この技術の導入は、さらなる効率化と国境管理の改善に向けた重要なステップとなる。
※ソース
QR code trial for Malaysians to cross land border with S’pore to include more forms of transport
The system has been highly effective in easing cross-border congestion. Read more at straitstimes.com.