シンガポールとマレーシアは、現在指定地点に限られているクロスボーダー・タクシーの乗降制限を緩和し、双方のタクシーが相手国の都市内で自由に乗客を降ろせるようにする方向で協議している。運輸省上級政務次官スン・シュエリン氏が10月15日、国会で明らかにした。
現行制度では、両国それぞれ最大200台のタクシーが国境を越えて運行できるが、乗降場所はシンガポールのバンサンストリート・ターミナルとジョホールバルのラルキン・セントラルに限定されている。規制緩和により、買い物や家族訪問などで往来する利用者の利便性が高まると期待される。
両国はまた、許可台数の拡大や大型タクシーの導入、配車アプリの活用についても協議を進めている。スン氏は「子ども連れや高齢者など、より柔軟な移動を求める利用者の需要が多い」と述べた。
一方で、シンガポールの議員からは「マレーシアの運行コストが低いため、運賃の不当競争をどう防ぐのか」との懸念が示された。スン氏は「運行コストの格差を考慮し、公平な運賃体系を検討する」と答弁した。
政府は違法なチャーター車サービスへの取締りも強化している。陸運局(LTA)は7月以降、違法運行車両107台を押収。今後も監視を続ける方針だ。外国タクシーによる不正運行を防ぐため、乗車地点は指定場所に限定しつつ、両国で新たな乗車ポイントの設置を検討する。
また、次世代型ERP(電子道路課金)2.0を活用し、車両の位置情報を追跡することで違法運行を防止する考えも示された。シンガポール車両はすでにオンボードユニット(OBU)の装着が進むが、マレーシア車両への導入は今後の課題である。
※ソース

Singapore, Malaysia in talks to let cross-border taxis drop off passengers anywhere in S’pore, JB
Location tracking technology may be used to make sure foreign taxis do not make illegal trips. Read more at straitstimes.com.


