シンガポールで、HPVワクチンを接種する男性が増加している。口腔・咽頭がんや肛門がん、尖圭コンジローマなどへの予防効果に対する認知が広がっていることが背景にある。
医療機関によると、男性接種者の割合はここ1年で大きく上昇。医療グループ「Parkway Shenton」では、2025年の接種者に占める男性比率が約30%となり、前年の20%から増加した。男性専門クリニック「Hisential」でも、月間接種者数が約5人から30人へ増えたという。
HPVワクチンは従来、「子宮頸がん予防の女性向けワクチン」と認識されてきたが、医師らは近年、男性に対する予防効果への理解が進んでいると指摘する。男性への接種は感染拡大抑制にもつながり、公衆衛生面での効果も期待されている。
一方で、費用負担は課題となっている。シンガポールでは9価HPVワクチン(シルガード9)は公的補助対象外で、1回あたり約250シンガポールドル。15歳以上では通常3回接種が必要となる。
現在、公的補助があるのは女性向けワクチンのみで、男性向けの国家接種プログラムは導入されていない。保健省は、男性のHPV関連がん発症率は比較的低いとして全国推奨接種には慎重姿勢を示す一方、高リスク者には医師への相談を呼びかけている。
※ソース
HPV vaccine for men: Growing awareness of benefits
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