格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションは、シンガポール-大阪線を12月5日から就航する。ANAグループが77.9%を所有するこの合弁会社は、日本の航空会社として14年ぶりに同路線の就航を復活させる。
冬季スケジュールでは、毎日、シンガポールを午前2時15分に出発し、大阪に午前9時35分に到着する便が予定されている。最安運賃は164.20ドルからで、チケットは8月29日から販売が開始される。
これまで、シンガポールから大阪への直行便を運航するLCCはスクートのみだったが、ピーチ・アビエーションの参入により、競争が激化すると予想される。
大阪で2025年に開催される万博を前に、今回の新路線は大阪の観光業に大きな影響を与えると期待されている。大阪はシンガポールの旅行者にとっても人気の観光地であり、大手航空券検索サイトSkyscannerの「Travel Trends 2024」レポートによると、シンガポールから大阪へのフライトの検索数は前年比で1,606%増加した。
ピーチ・アビエーションは2022年に大阪-バンコク間で初の中距離便を開始しており、シンガポールは2番目の中距離目的地となる。エアバス321LRを使用し、218席が設けられたこの便は、格安航空会社ながら快適な空の旅を提供する。
ピーチ・アビエーションはまた、10月27日から新しい運賃タイプを導入し、最低、標準、標準プラスの3つのカテゴリーを提供。これにより、座席指定や手荷物許容量などの特典が異なり、旅客のニーズに合わせた選択を可能にする。
8月29日に行われた記者会見で、遠藤悟ピーチ・アビエーション常務執行役員は記者会見で、格安航空会社の基本的なビジネスモデルは短距離便の運航だが、今後はより多くの東南アジア市場への直行便を運航したいと述べた。
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