東南アジアを中心に物流サービスを展開するNinja Van(ニンジャ・バン)は、シンガポール本社において約12%の人員削減を実施したことを明らかにした。今回の措置は、2024年に行われた2度のレイオフ(4月に技術部門の10%、7月に本社の5%)に続くもので、同社の長期的な事業モデルの強化を目的としている。
広報担当者は、「今回の決定は軽々しく行われたものではなく、B2B向けの補充物流やコールドチェーンなど、成長が見込まれる分野にリソースを集中させるためのものです」と説明。加えて、「本社機能のスリム化により、全サービスにおける円滑な運営を維持しつつ、重要な成長領域を支援していく」と述べた。
Ninja Vanは現在、シンガポールをはじめ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、フィリピン、タイで事業を展開しており、宅配サービスおよびEC物流が同社の中核事業として地域全体の事業を支えている。
今回のレイオフに関して、Supply Chain Employees’ Union(SCEU)のアンディ・アン副書記は、「会社から事前に通知があり、一部の従業員は社内の他部署へ再配置された」とコメント。同社は労働組合非加盟企業だが、影響を受けた従業員の中にはSCEUの組合員も含まれており、同組合は公正な補償パッケージの提供を確認している。
対象となった従業員には、勤続年数に関わらず退職金が支給されるほか、医療保険およびメンタルヘルス支援が2025年12月31日まで延長される。また、従業員株式オプションの権利行使期限も従来の30日から1年へと延長された。
レイオフ発表後、シンガポール、マレーシア、インドネシアの元従業員がSNS上で新たな職を探していることを報告しており、地域の雇用市場にも一定の影響が及んでいる。
Ninja Vanは、現在のシンガポール本社の従業員数や今後の追加的な人員削減の可能性についてはコメントを控えている。
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