シンガポールの大手銀行OCBCは7月1日、AIを中核に据えたモバイルアプリ「OCBC WoW」を段階的に導入すると発表した。AIアバターを活用した資産運用サービスを提供するもので、同行は東南アジア初のAIネイティブ型モバイルバンキングアプリとしている。併せて、富裕層向け事業の拡大に向け、今後3年間でリレーションシップ・マネージャー(RM)を600人増員する。
新アプリは既存のモバイルバンキングアプリとは別に提供され、AIアバター「Wendy」と「Wayne」が音声やテキストで顧客と対話。ポートフォリオ分析やリスク評価、投資配分の最適化に向けたアドバイスに加え、個別最適化された市場ニュースやリアルタイムデータ、投資アイデアを提供する。
ベータ版はまず、運用資産150万シンガポールドル以上の富裕層顧客約50人と一部社員を対象に開始し、利用者の意見を反映しながら段階的に対象を拡大する。一般顧客への展開については、富裕層向けサービスの定着後に検討する方針だ。
一方でOCBCは、AIが人材を代替するのではなく補完するとの考えを示し、RMの増員も進める。AIが定型的な対応を担うことで、RMはより高度な資産運用コンサルティングに注力できるようになり、業務効率と顧客対応力の向上を図る。
同行は2029年までに個人向けウェルスマネジメント事業を現在の2倍規模へ拡大する目標を掲げており、個人銀行部門、プライベートバンク、保険事業を連携させ、AIとデジタル技術を活用した成長戦略を加速させる。金融業界では、米金融大手シティもAIアバターを活用した資産運用支援サービスを導入しており、AIを軸としたウェルスマネジメント競争が本格化している。
※ソース
OCBC rolls out AI avatars, to hire 600 more relationship managers amid wealth push
With AI at its core, OCBC WoW delivers personalised wealth management services in real time. Read more at straitstimes.com. Read more at straitstimes.com.


