米ドルの下落や世界市場の不透明感を背景に、シンガポールの高級不動産は、億万長者や資産家にとって安全な資産の避難先として高い人気を誇っている。超富裕層やファミリーオフィスが続々と当地に拠点を構える動きは、シンガポールが「富のハブ」としての地位を確立しようとする政府の方針とも合致しており、この流れは今後も続く見通しだ。
不動産仲介大手リアルスター・プレミアのマネージングディレクター、ジュリアン・イップ氏によると、仮想通貨業界からの購入者も増えており、これは同業界の近年の好調を反映しているという。
中でも圧倒的な人気を誇るのが、シンガポールで約2,700戸しか存在しない「グッドクラスバンガロー(GCB)」である。これは、短期的な市場変動に対する資産保全策として、長期的視点で保有する価値があるとみなされている。
以下は、近年超富裕層によって購入された注目のシンガポール高級不動産の一部である。
◆故テー・ホンピョウ氏(Public Bank創業者)の娘ディオナ・テー氏が、2025年にタンリン・ヒルのGCBを9,390万シンガポールドルで購入。
◆飲食チェーン「Koufu」創業者パン・リム氏と妻の息子2人が、2025年5月に5,800万ドルでカルデコット・ヒルのGCBを取得。
◆Wilmar International会長クオク・クーンホン氏の甥、グレン・クオク氏が、母リー・ヨンラ氏と共にアストリッド・ヒルのGCBを4,900万ドルで購入。
◆アリババ共同創業者ジャック・マー氏の妻、チャン・イン氏が、デュクストン・ロードのショップハウス3棟を4,500万〜5,000万ドルで取得。
◆米上場企業Seaの創業者フォレスト・リー氏の妻マー・リーチエン氏が、ガロップ・ロードの旧GCBを4,250万ドルで取得。
◆UOB創業者ウィー・チョーヤウ氏の孫、グラント・ウィー氏(旧名グレース・ウィー)が、ホランドロード近くのフォード・アベニューのGCBを3,950万ドルで購入。
◆中国最大の火鍋チェーン「海底捞」の共同創業者ショーン・シー氏が、建国の父リー・クアンユー氏の娘リー・ウェイリン氏から、クルーニー・ヒルのGCBを5,000万ドルで取得。
◆スナック菓子で有名な「旺旺」のツァイ一族が、オーチャード地区の高級コンドミニアム「エデン・タワー」の全20戸を2億9,300万ドルで購入。
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