インドネシア政府は、バリ島を同国観光の中心地と位置づけ、「質の高い観光」を掲げて訪問者増加を目指している。2024年、タバナン県のジャティルウィ地区が国連世界観光機関(UNWTO)から「世界で最も優れた観光地」の一つに選ばれたことを受け、インフラ整備や伝統文化の保護にも力を入れる方針だ。
観光相ウィディヤンティ・プトリ・ワルダナ氏は4日、ジャティルウィ地区を訪問し、この方針を明らかにした。同地区が受賞したことについて「大変誇りに思う。クリスマスや年末年始の休暇期間中には、ジャティルウィへの観光客が増加すると確信している」と述べた。
さらに、副観光相ニ・ルフ・プスパ氏は、混雑緩和を目的とした駐車場の新設を含むインフラ整備計画を明らかにした。「地元自治体と連携し、観光客の利便性向上に努める」とし、同地区を含むバリ島全体の観光基盤を強化する考えを示した。また、「バリ島の伝統文化や地域の知恵を守り続けることが、質の高い観光を実現するために重要だ」と強調した。
一方、バリ州観光局のチョク・バグス・ペマユン局長は、バリ島がインドネシア観光の主軸であり、同島への訪問者が国内全体の観光客の50%を占めている現状を説明した。
「観光省と協力し、バリ島での観光の質をさらに高めていく」と述べ、今後の取り組みへの意欲を示した。
バリ島はその自然の美しさと文化的魅力で、インドネシア観光の象徴的な存在となっている。政府と自治体の連携による観光環境の整備が進むことで、国内外からの観光客をさらに引き付けることが期待されている。
※ソース
Government committed to making Bali the heart of Indonesian tourism
The government is committed to making Bali the heart of Indonesian tourism, with its Quality Tourism motto, to increase the number of tourist visits to the ...