農業振興局は来年、高付加価値農業のさらなる発展を計画している。同局によれば、今年タイの農家の収入は1.5倍に増加したという。
同局のウィーラサック・ブーンチェン副局長は、11月17日にこの成果について説明した。これは、500のサブディストリクト(小地区)で高付加価値農業を促進し、2027年までに農家の収入を3倍にするというプロジェクトの一環である。ウィーラサック氏によると、プロジェクトに参加した農家の今年の平均収入は前年に比べて128.66%増加。これは、農産物やサービスの効率向上を目指した局職員の取り組みが奏功した結果である。
具体例として、サムットサコーン県ノンノックカイ地区のラン農家26世帯は、作物の病害や害虫、製品のバリエーション不足といった課題に直面していた。局の職員は、害虫対策として粘着トラップを提供するとともに、タイ国内外のアジア諸国でのオフラインおよびオンラインの流通チャネルを拡大したと説明した。その結果、ラン農家の収入は1世帯あたり94,500バーツから260,061バーツに増加した。
さらに、ラムプーン県バンホン地区のロンガン農家30世帯についても、製品品質の向上や市場拡大に関する知識不足が課題となっていた。この問題に対応するため、局の職員は製品品質と生産性向上に関する指導を行い、タイ国内の他地域への流通促進を図ったと述べた。その結果、ロンガン農家の収入は1世帯あたり29,000バーツから53,100バーツに増加した。
ウィーラサック氏は、農業振興局が高付加価値農業のさらなる発展を目指してデータ収集を進めているとし、農家間のネットワーキング、農家や市場の需要に応じた事業計画、そして生産効率を高めるエコシステムの構築に焦点を当てていると語った。これにより農家の収入を向上させ、ひいては地域経済の発展につなげることを目指しているという。
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