マレーシア議会では、次回の会期から毎週水曜日を「砂糖不使用の日」とすることが発表された。この取り組みは、健康的な生活習慣の推進を目的としており、議会に出席するすべての人に適用される。議長であるタン・スリ・ジョハリ・アブドゥル氏は、メディア関係者もこのルールの対象となることを明言している。
新しいルールは、10月14日から12月12日までの国会会期中に施行され、議会内で提供される飲み物には砂糖が加えられない。特に、砂糖をよく使う「テ・タリ」などの飲料も例外ではない。ジョハリ議長は、この規制がマレーシア社会の健康増進に寄与することを期待している。
9月8日には、アンワル・イブラヒム首相が、国民に対して砂糖の過剰摂取に関するリスクを真剣に考慮するよう呼びかけた。マレーシアは東南アジアで最も多くの糖尿病患者を抱えており、国民の健康リテラシーの向上が求められている。
また、ジョハリ議長は国会議員に対する義務的な健康診断を引き続き実施する方針を示している。多くの議員が診断を受け、これまでに発見されなかった病気が見つかり、現在治療を受けているケースもあるとのことだ。
議員の健康状態は彼ら自身だけでなく、彼らが代表する有権者にも影響を与えるため、健康管理は職務遂行において非常に重要であると議長は強調している。
ジョハリ議長によれば、過去15年間で少なくとも11人の国会議員が議会で倒れるという事態が起きており、議員の健康維持が緊急課題であるという。7月には、すべての国会議員に対して、11月までに義務的な健康診断を完了するよう指示が出された。
このように、マレーシア議会では、健康的な社会を目指す取り組みが進められており、国全体の健康意識の向上が求められている。
※ソース
Malaysia’s Parliament to go sugar-free on Wednesdays in healthy lifestyle push
Malaysia has the highest number of diabetes cases in South-east Asia. Read more at straitstimes.com.