配車・配達プラットフォームのGrabは、カラン川を横断するドローンを活用したフードデリバリーの実証実験を、タンジョン・ルー地区で実施する。期間は約3カ月を想定している。
同地区では、住宅地と飲食店が集まるエリアの間をカラン川が隔てており、配達員が大きく迂回する必要があることから、配達時間の長期化が課題となっている。Grabは、ドローンを導入することで複雑なルートを回避し、配送効率の向上を図る。
実験には、Grabアプリで注文時に「ドローン配送(ベータ版)」を選択することで参加できるが、事前予約注文に限られる。1回の配送につき注文できる商品は1品のみで、重量やサイズ、液漏れの恐れなどから、対象商品は事前に選定されたメニューに限定される。
対象となる飲食店は、管理された環境での運用を目的に、ブギス、カンポン・グラム、サンテック・シティの店舗に限られる。実験はGrabとSTエンジニアリングの無人航空システム部門が共同で実施し、社内テスト終了後、火曜から日曜の午前10時から午後6時まで行われる予定だ。開始時期や追加料金の有無については未定としている。
ドローン配送は1日最大28件で、カラン川往復の平均飛行時間は約8分となる。雨天時や旧正月、グッドフライデー、ハリラヤなどの祝日には運用を停止する。
配送は、配達員が注文品を指定の発着地点まで運び、ドローンで川を横断した後、別の配達員が最終配送を担う方式を採用する。Grabは、ドローンが難所を担い、配達員が確認や受け渡しといった役割を担うことで、安全性と効率性の両立を図るとしている。
また、ドローンは通常の会話程度の騒音レベルで設計され、主に水上を飛行するため周辺への影響は限定的だと説明した。搭載カメラについても、映像の記録や保存は行わないとしている。
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