【シンガポール】企業景況感、6四半期連続で上昇

シンガポール
Firms in construction, transportation and financial sectors proved the most optimistic.ST PHOTO: LIM YAOHUI

シンガポールの地元企業は、2025年第1四半期に向けて慎重ながらも楽観的な姿勢を維持している。これは、シンガポール商業信用局(SCCB)の「ビジネス楽観指数(BOI)」が6四半期連続で上昇したことが背景にある。

SCCBによると、特に製造業や建設業などで景況感が改善し、輸送や金融業界でも前向きな兆しが見られる一方で、卸売業界ではやや鈍化したという。

2025年第1四半期のBOIは+5.45ポイントとなり、2024年第4四半期の+5.06ポイント、2024年第1四半期の+4.48ポイントを上回った。この上昇は、販売量、純利益、販売価格、新規注文の4つの指標が前四半期比で改善したことに起因している。また、販売量、純利益、在庫水準の3つの指標は前年同期比で上昇した。

最も楽観的な業界は建設業、輸送業、金融業であり、これらの業界では6つの指標のうち少なくとも4つがプラスとなった。特に建設業界では在庫水準が前四半期の+7.69ポイントからゼロポイントに減少した。また、輸送業界と金融業界では販売価格指標が鈍化したものの、それでも一定の成長が見られた。

製造業では景況感が顕著に改善した。製造業の6つの指標のうち5つがプラスとなり、前四半期の2つから大きく改善したことが示された。しかし、卸売業界の景況感はわずかに鈍化し、6つの指標のうち2つがプラスとなり、前四半期の4つから減少した。

SCCBのオードリー・チャイ氏は、世界的な貿易不安や地政学的緊張が影響を与えていると指摘した。「地元の景況感は3年ぶりの新高値を記録したが、地政学的リスクが高まっている。これらのリスクを考慮して、新年に向けて慎重ながらも楽観的な見通しを持っている」と述べている。

※ソース

Singapore business confidence remains mixed for Q1 2025
Firms in the construction, transportation and financial sectors are the most optimistic. Read more at straitstimes.com.
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