【シンガポール】NUS、ディープテック・スタートアップ支援を強化

シンガポール
NUS seeks to enhance support for early-stage tech innovation by focusing on high-potential ventures within the university’s ecosystem. ST PHOTO: JASON QUAH

シンガポール国立大学(NUS)の起業支援部門であるNUS Enterpriseは、ディープテック・スタートアップの成長を促進するため、新たなベンチャーキャピタル(VC)プログラムを立ち上げ、総額1億5000万シンガポールドル(約167億円)を投資すると7月22日に発表した。

この「NUSベンチャーキャピタル・プログラム」において、NUSはまず5000万ドルを選定されたVCファンドに出資し、有望なNUS発スタートアップを支援する。初期パートナーには、多資産型投資プラットフォームのGranite Asiaと、先端治療技術に特化したライフサイエンス系投資会社4Bio Capitalが選ばれている。

残る1億ドルは、NUS関連スタートアップへの投資に特化した独立運営の投資ファンドに充てられる。このファンドは、選定VCパートナーと共同で出資することも可能である。

NUSによれば、こうした取り組みはアジアで初めての試みであり、大学のエコシステム内にある有望な初期段階のテックベンチャー、特に「国家大学院研究イノベーションプログラム(Grip)」から生まれたスタートアップへの支援強化を目的としている。

Gripは、NUSと南洋理工大学(NTU)が2024年1月に共同で開始したインキュベータープログラムであり、シンガポール国内の自律大学や研究機関からのスタートアップ創出を目指している。

NUSは、今回のVCプログラムにより、Gripの枠組みを補完し、研究室から市場への移行を支援する体制を整える。多くのGrip発スタートアップは技術的には初期段階にあり、継続的かつ戦略的な支援が求められている。

現在、Gripは1社あたり最大25万ドルのシード資金を提供しているが、今回のVCプログラムでは、シード段階を終えたスタートアップの成長加速と外部資金調達への移行支援に重点を置く。NUSは、本プログラムによって、東南アジアのテックスタートアップが直面している資金調達やメンタリングのギャップを埋めることを目指す。

2024年の初期段階スタートアップへの投資額は、前年から5%減少し、380億ドル未満にとどまっている。このような環境下で、NUSは、本プログラムの特徴として、実績だけでなく、世界のイノベーション拠点へのアクセス力を備えたVCとの直接連携を挙げている。

同プログラムでは、資金提供に加え、ベンチャー運営に精通した専門家によるメンタリング、投資家からのフィードバック、市場参入支援、資金調達ネットワーク、業務運営のガイダンスなど、体系的な支援も提供される。

NUSのイノベーション&エンタープライズ担当上級副学長であるタン・シアン・ウィー博士は、「Gripは、ディープテック系スタートアップの発芽を支援する重要な第一歩である。本VCプログラムは、その後の成長段階において、グローバルなネットワークを持つ投資家とスタートアップを結びつけ、より確実な商業化の道を築くものだ」と述べている。

※ソース

NUS commits 0 million to boost growth of deep tech start-ups via new VC programme
NUS said the initiative is the first of its kind in Asia. Read more at straitstimes.com. Read more at straitstimes.com.
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