【シンガポール】国内中小企業は海外展開を急ぐべき局面に―ビビアン外相

シンガポール
Minister for Foreign Affairs Vivian Balakrishnan speaking on Sept 3 during the SME and Infocomm Commerce Conference. ST PHOTO: GIN TAY

ビビアン・バラクリシュナン外相は9月3日、サンテック・シンガポールで開幕した第28回「SME & Infocomm Commerce Conference(SMEICC)」の冒頭演説で、「シンガポールはこれまで米国の成長と中国の開放から大きな恩恵を受けてきたが、その立場は大きな転換点を迎えている」と述べた。

バラクリシュナン外相は、シンガポールが独立以来「西と東、そして東南アジアを結ぶことで発展してきた」と強調。しかし現在は大国間の対立が深まり、サプライチェーンの分断も進んでいると指摘した。「これまでの“両方の世界の良さ”が、“両方の悪さ”に転じかねない」と警告した。

さらに、急速に進む技術革新やデジタル化への対応も避けて通れない課題だと述べた。「大きな変化の波に飲み込まれるのではなく、先手を打たなければならない」と強調した。

また、国内で社会が分裂すれば、多民族・多文化社会の調和が揺らぐ恐れがあるとも懸念を示した。

こうした状況を踏まえ、中小企業(SME)に対しては、より積極的に海外に進出する必要があると訴えた。特にASEANには人口約7億人の市場があり、その半数以上が35歳未満。中間層も急成長しており、2030年には世界第4の経済圏になると予測されている。「ASEANは今後20~30年にわたって大きな好機であり、逃すべきではない」と述べた。

さらに、南アジア、中東、アフリカ、中南米にも大きな可能性があるとし、政府はすでに協定や訪問を進めていると説明。「次は企業が現地に行き、扉を叩き、提携やネットワークを築く番だ」と呼びかけた。

最後に、外相は「政府は中小企業と肩を並べて支援していく」と強調した。

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