シンガポール発の洋菓子チェーン「トゥエルブ・カップケーキス(Twelve Cupcakes)」が、10月29日付で清算手続きに入り、営業を終了したことが、同社の公式ウェブサイトで明らかになった。閉店の理由については説明されていない。
現在、同社のウェブサイトからは主要なページが削除されているが、検索機能を使えばオンラインカタログや店舗一覧などの一部機能は依然として閲覧できる。同社によると、トゥエルブ・カップケーキスはこれまでに20店舗を展開していた。
このベーカリーチェーンは、タレントのジェイミー・テオ氏と、元ラジオDJのダニエル・オン氏によって2011年に設立された。2人は2016年12月、離婚を発表した同月に、インドの大手製茶会社ドゥンサリ・グループ(Dhunseri Group、カルカッタ拠点)へ事業を売却した。
しかしその後、2013年から2016年にかけて外国人従業員に対し、適正な賃金を支払っていなかったとして、2020年に両氏は起訴された。8人の従業員に関する24件の罪状がそれぞれに課され、2021年には1人当たり6万5000ドルの罰金が科された。また、当時取締役を務めていたオン氏の姉イボンヌ・オン氏も同様の罪で2万ドルの罰金を受けている。
現経営陣の下でも問題は続き、同社は2021年1月、7人の外国人従業員に対する賃金未払いで11万9500ドルの罰金を科された。中には、実際の支給額が本来の半分ほどにとどまっていた従業員もいたという。
同年2月には、従業員の多数決によって、同社が全国職能会議(NTUC)傘下の食品・飲料・関連労働者組合(Food, Drinks and Allied Workers Union)に加盟した。
10月30日付で社員に送られた社内メッセージでは、組合代表が全従業員との面談を調整する予定であること、また組合員でないスタッフにも支援が提供されることが伝えられた。
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