イギリスのメディア・ホスピタリティ企業Time Outの調査で、バンコクが「世界で最も優れた食の街」ランキングの第2位に選ばれた。昨年の6位から順位を上げ、米国のニューオーリンズに次ぐ評価となった。調査では、バンコクの食文化が「おいしい」「便利」「提供が速い」と高く評価された一方で、「革新的」または「刺激的」とする意見は少なかった。
Time Outバンコクのフード&ドリンク編集者であるアンドリュー・ファウラー氏は、12日に公開された記事でこの結果を報じた。バンコクの食の特徴として、屋台で短時間のうちに良質な食事が楽しめることや、高級レストランの料理がバイク便によって素早く届けられる点を挙げ、「我々は選択肢に恵まれている」と述べた。
一方で、革新的な飲食店が少ない点にも言及した。「革新の多くは最上級のレストランに集中しており、1人10,000バーツ(約4万円)以上のシェフズテーブルが増えている。しかし、中価格帯で実験的なレストランは少なく、1人1,000バーツ(約4,000円)程度でアバンギャルドな料理を楽しめる店が増えれば、ニューオーリンズの優位性が揺らぐ可能性がある」と指摘した。
今年のランキングでは、コロンビアのメデジン、南アフリカのケープタウン、スペインのマドリードがそれぞれ3位から5位に選ばれた。
また、Time Outは今年1月、バンコクを「世界で最も優れた都市」ランキングの第2位にも選出した。昨年の24位から大きく順位を上げた理由として、市民の投票による「文化」「食」「手頃な価格」「幸福度」などの評価が挙げられる。
同ランキングでは、1位にケープタウン、3位にニューヨーク、4位にメルボルン、5位にロンドンが選ばれた。
※ソース

Bangkok climbs to 2nd place in Time Out’s 2025 best food cities list
Though the Thai capital ranks high for deliciousness and convenience, it falls short in the innovation category, with high-end dining dominating this area