タイは、約880万人のドリアン農家の生産性向上を目指し、「ワン・タンボン・ワン・デジタル(OTOD)『デジタル・ドリアン』プロジェクト」を開始した。
タイのデジタル経済促進庁(DEPA)のヌッタポン・ニムマンパッチャリイン総裁によると、このOTODデジタル・ドリアン計画は、6,100軒以上のドリアン農家がデジタルプラットフォームを利用して栽培データを記録できるようにすることを目指しており、2年間での実施が予定されている。
このデータの収集は、タイの農業分野、特にドリアン産業における「ビッグデータ」の創出に貢献することになる。
また、デジタル経済社会省(DES)のパンタヌ・ワナガンサイ顧問は、このプロジェクトが政府の政策に沿ったものであり、借金や所得、生活費、社会的安定などの問題解決に貢献すると説明した。さらに、国内外の消費者信頼を高め、特に中国や東南アジア諸国との激しい競争の中で、タイ産の高品質な製品の国際的な認知度を促進することが期待されている。
タイには102万ライ(約162,000ヘクタール)のドリアン農園があり、年間153万トンのドリアンを生産している。ドリアンはタイの全ての輸出果物の69%を占め、昨年の輸出量は99万1,557トンで、主な輸出先は中国である。
また、23の省で12,200人の農家がeコマースアプリケーションや「良好な農業実践(GAP)」の認証に関するトレーニングを受け、全国的な農業プラットフォームの開発を支援する予定である。
※ソース
Thailand launches digital durian initiative to boost farmers’ income - VnExpress International
Thailand has kicked off the One Tambon, One Digital (OTOD) "Digital Durian" project to help 8.8 million durian farmers improve their productivity.