タイの音楽産業は、2025年に前年比7~8%成長し、市場規模は150億バーツに達すると予測されている。ストリーミングプラットフォームの利用拡大やデジタル分野の成長が主な要因とされている。
タイの大手レコード会社GMMミュージックのCEO、パウィット・チトラコーン氏は、デジタルチャネルが過去3年間で平均10%の成長を遂げたことを挙げ、同分野のさらなる拡大に期待を示した。同氏によれば、音楽業界の成長は以下の3つの要因に支えられている。
1つ目は、消費者がストリーミングプラットフォームで音楽を視聴する傾向が増加していることである。ストリーミングは音楽業界の成長の中心であり、プラットフォーム事業者がリスナーを惹きつけ、収益を上げる戦略を強化する必要があるとした。
2つ目は、タイ国内でのコンサートや音楽フェスティバル開催の可能性である。タイは音楽イベントの開催地としてのポテンシャルが高いとされており、業界全体の収益拡大に寄与すると見込まれている。
3つ目は、アーティストマネジメントの重要性である。GMMミュージックは、音楽やミュージックビデオ、コンサート映像をストリーミングプラットフォーム事業者に提供しており、これにより約127万バーツの収益を見込んでいる。
また、デジタル広告収入も14%増加しており、新しい世代の消費者がYouTubeの独占的コンテンツや特典に対して積極的にサブスクリプションを支払う傾向があることが追い風となっている。パウィット氏は、今後サブスクリプション料金がさらに上昇する可能性があると述べている。
※ソース

Thai music industry expects to grow by 7-8% in 2025
The Thai music industry valued 15 billion baht is expected to expand by 7-8% year on year in 2025 on consumer preference on streaming platforms.