タイ国有鉄道によると、バンコクとラオスの首都ビエンチャン間で7月13日から14日にかけて試験運行が行われる。この新しい路線の運行が開始されれば、タイとラオス、さらには中国との交通が改善される。
タイとラオスの接続が開始されれば、バンコクから中国の首都北京まで鉄道旅行が可能になる。これは、ビエンチャンと中国南部の都市昆明を経由するもので、昆明から北京までは別の準高速サービスが運行している。
両国は緊密な観光関係を築いており、現在のところ中国からの観光客はタイに60日間までビザなしで滞在でき、タイからの観光客は中国に30日間ビザなしで滞在できる。観光セクターは、別途進行中のプロジェクトからさらなる促進を受ける見込みで、プロジェクトは遅れがありつつも、2028年までにタイと中国をラオスを経由して結ぶ高速鉄道システムを実現する予定だ。
バンコクー北京間の直行便の所要時間が5時間弱であるのと比べ、鉄道での3,218kmの道のりはほぼ丸一日を要するが、貿易面でも大きな改善が期待できそうだ。タイは最大の貿易相手国である中国との接続性を向上させ、地域の同業他社に遅れをとっている経済成長を後押ししようとしている。
Nikkeiの報告によると、中国とラオスの間では既に高速鉄道が運行しており、これによりタイの物資が昆明に運ばれるようになっている。この高速鉄道の導入により、従来トラックで山岳地帯を通って2日かかっていた中国への配送時間が15時間に短縮されたとという。
政府データによると、2023年の最初の11ヶ月間で、タイから中国への輸出額はほぼ320億米ドルに達し、主に果物やゴム製品を輸出。一方、同期間における中国からの輸入額は653億米ドルに上り、電気機器や機械類などが主な輸入品だった。
※ソース
Bangkok to Beijing train trip gets closer to reality with Thai expansion
Thailand will run a trial service between Bangkok and Laos’ capital Vientiane between July 13 and 14. Read more at straitstimes.com.