世界3大スープの一つとも言われる「トムヤムクン」がユネスコの無形文化遺産に登録された。タイの料理文化における重要な節目であり、国際的な評価を受けた。
この発表は12月3日、パラグアイのアスンシオンで開催された第19回「無形文化遺産保護条約政府間委員会」で行われた。これによりトムヤムクンは、タイ古式マッサージや南タイの舞踊劇「ノーラ」、色鮮やかな「ソンクラーン祭り」など、タイの他の文化的財産と肩を並べることになった。
タイ文化省のスダワン・ワングスパキットコソン大臣は、「トムヤムクンは単なる料理ではなく、タイの文化的知識と料理技術の象徴である」と述べ、今回の登録を「タイ料理にとって画期的な成果」として喜びを表した。
トムヤムクンのユネスコ登録に向けた取り組みは、2021年3月にタイ内閣が推薦を決議したことから始まった。国内では2011年に「知識、自然、栄養の分野で重要な文化的要素」として認定されており、今回の登録で国際的評価を獲得する形となった。
スダワン大臣は「この登録はタイの文化的ソフトパワーを促進する機会である」と述べ、トムヤムクンが雇用創出や収入増加、さらには経済的安定につながる可能性を強調した。
文化省はこの認定を活用し、トムヤムクンをメディアで特集するほか、観光プログラムに組み込んだり、国際会議やイベントで推進したりする方針を明らかにしている。今回の登録は、タイ料理文化をさらに広める新たな一歩となる。
※ソース
Tom yum kung gains Unesco Intangible Cultural Heritage Status
Thailand’s other cultural treasures on the list include Thai massage and the vibrant Songkran festival. Read more at straitstimes.com.