【タイ】東南アジア初の同性婚合法化 首相が祝辞を表明

タイ

タイで1月23日、平等な結婚法が施行され、同国は東南アジアで初めて、アジア全体では台湾、ネパールに続き3番目となる同性婚を合法化した。ペートンタン・シナワット首相はこの歴史的な法改正を受け、「すべての国民が法律で守られる時代が到来した」と祝辞を述べるとともに、多様性を尊重する社会の実現を訴えた。

首相は「今日からすべてのカップルが名誉と尊厳をもって生きることができる。20年以上にわたる法的闘争、偏見との戦い、そして社会的価値観の進化の末に、この勝利がある」と語り、法案成立に尽力したすべての関係者に感謝を表明した。また、性自認や性的指向、人種、宗教を含むすべての多様性が尊重されるべきであり、「違いを理由に差別があってはならない」と強調した。

新法施行を祝うイベントも各地で行われ、バンコクではトランスジェンダー男性のケビン・ペータイ・タノムケットさん(31)と妻のメープル・ナットニチャ・クリントガウォーンさん(39)が結婚。「とても幸せで心が高鳴っている」とケビンさんは語り、父親のポーンチャイさん(65)も「彼をいつも受け入れてきた」と祝福した。

また、オーストラリアのアンジェラ・マクドナルド駐タイ大使はX(旧Twitter)で、「オーストラリアはタイと共にこの歴史的な日を祝えることを嬉しく思う。この日は平等と包摂を象徴している」とコメントを投稿した。オーストラリアでは2017年12月9日に同性婚が合法化されている。

タイの平等な結婚法は、全カップルに結婚の権利を保障するだけでなく、法的保護を受けることができる新たな時代を切り開いた。この画期的な動きは、タイが愛と多様性を受け入れる社会を構築する重要な一歩となったといえる。

※ソース

Thai PM hails Equal Marriage Act as a victory for love and equality
Thailand has made history as the first Southeast Asian country to legalise same-sex marriage, with the law coming into effect on Thursday
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