環境サービス会社のChye Thiam Maintenance社は、2024年末までにマリーナ沿岸地域の公道に道路清掃用の自動運転車2台を試験的に配備することを目指している。
無人道路清掃車は、オペレーターによる遠隔監視を受けながら24時間稼働することが可能だが、試験期間中は、安全性を確保するため各車両にはドライバーも同乗する。
過去3年に渡って、ワンノース、南洋理工大学、ジュロン・イノベーション・ディストリクトのクリーンテック・パークでは、安全性を高めたうえで運用の柔軟性と効率を最適化するために、同無人清掃車の小規模な試験が行われてきた。
6月12日、チー・ホン・タット運輸相はフェイスブックの投稿で、陸上交通局(LTA)がマリーナ沿岸地域での試験についてChye Thiam Maintenance社に協力していくことを明かにしている。 同運輸相は逼迫した労働市場のおいて、こうした無人道路清掃車の役割は大きいと指摘。
同社の2台の無人道路清掃車には、それぞれ12台のカメラと5台の光検出・測距(Lidar)リモート・センシング・システムが搭載されており、レーザーパルスを使用して周囲をマッピングし、ナビゲートする。360度道路を見渡せ、車両前部の装置は1m先の物体を検知し、自動停車を可能にしている。
配備に備え、Chye Thiam Maintenanceは2人のスタッフを無人道路清掃車の製造元である中国の大手自律走行技術開発企業WeRideの広州本社に派遣。そこで、点検と受入テストを実施し、安全訓練と操作訓練を受けた。
道路清掃車の1台は現在、南洋理工大学(Cetran)の自律走行車試験研究センター(Centre of Excellence for Testing and Research of Autonomous Vehicles)が実施する試験を受けている。
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