日本のバイクメーカー・ホンダは、ベトナムで組み立てた初の電動バイク「ICON e:」を4月12日より販売開始する。価格は2,690万ドン(約1,040米ドル)からとなる。
ICON e:は、ベトナム北部のビンフック省で製造され、「スポーツ」「スペシャル」「プレミアム」の3種類が用意されている。最も安価な「プレミアム」は2,690万ドン、「スペシャル」と「スポーツ」はそれぞれ2,710万ドンから2,730万ドンの価格帯となっている。
バッテリーは販売されず、月額35万ドンでのリース形式となる。バッテリーは取り外し可能で家庭で充電でき、満充電には7.5時間かかり、一回の充電で最大50キロメートルの走行が可能である。
ICON e:は運転免許が不要な設計で、学生層を主なターゲットとしている。さらにホンダは、購入から3年後にバイクを買い取って再整備し、他の顧客に販売する仕組みも導入する予定である。
ホンダはまた、別の電動モデル「CUV e:」のリースを7月から開始すると発表した。このモデルはタイから輸入され、販売ではなくリース(月額150万ドン)によって顧客からのフィードバックを得る方針である。
CUV e:はフル充電で最大80.7キロメートル走行でき、最高速度は時速83キロメートルに達する。
ベトナムにおけるバイク市場でシェア80%を占める最大手のホンダは、依然としてガソリン車の需要が高いことから、電動バイクの導入には慎重な姿勢を取ってきた。