Amazon傘下のWhole Foods Marketは、シンガポールで初めて自社ブランド商品の販売を開始する。実店舗を持たない市場での展開は、商品の競争力を試す試金石となる。
9月23日から、主力ブランド「365 by Whole Foods Market」を中心とした約300品目が販売される。販売チャネルは、Amazonの宅配サービス「Amazon Fresh」と地元スーパー「Little Farms」だ。
Whole Foodsの自社ブランド商品はこれまで米国、カナダ、英国のみで展開されてきた。広報担当者は「今後は新市場への拡大を目指す」としているが、具体的な地域は明らかにしていない。
同社のソニャ・ガフシ・オブリスク最高商品・マーケティング責任者は「世界中に熱心なファンがいる。シンガポールにWhole Foodsを届けられることを嬉しく思う」とコメントしている。
米国では食品価格の上昇を背景に、消費者が低価格帯のプライベートブランドに切り替える動きが拡大。ウォルマートやクローガーも2025年に自社ブランドのシェア拡大を報告しており、Whole Foodsも同様の成長を狙う。
Amazonは2017年にWhole Foodsを買収し、食品事業の拡大を進めてきた。自社ブランド「365」は、Whole Foods店舗がない地域でも販売され、Amazonの食料品事業強化に寄与している。
Whole Foodsによると、プライベートブランド商品の売上は2019年比で50%以上増加しており、現在は「365」のほか「Whole Foods Market Exclusive」「Whole Paws」など約4,000品目を展開している。
Whole Foodsの店舗数は現在約535店で、買収当時の460店から増加している。Amazonは別ブランド「Amazon Fresh」も展開するが、品質基準はWhole Foodsほど厳格ではない。
2025年には、Whole Foods CEOのジェイソン・ビューシェル氏がAmazon全体の食料品事業を統括。6月にはWhole Foods社員をAmazonの給与・福利厚生制度に統合する再編も発表された。
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