【タイ】革新的なゼリー型サプリで心血管疾患リスク低減を期待

タイ

タイの研究者たちは、心血管疾患のリスクを低減する可能性のある画期的なゼリー型栄養補助食品を開発した。このサプリメントは、タイ独自の果実から抽出した成分を使用しており、商業生産に向けた準備が整っている。

この研究は、タイの高等教育・科学研究・イノベーション省(MOHEI)とタイ科学技術研究所が共同で行ったもので、カリッサ・カランダス・リン(ベンガルカランツ)という果実から抽出した成分を基にしたサプリメントがゼリー型で開発された。研究の目的は、心血管疾患を予防し、健康を改善する新しい方法を提供することである。

研究は3つの主要な段階で進められた。まず、果実から有効成分を抽出し、次にその生物学的活動と安全性を実験室および動物実験で検証した。そして最終的に、ゼリー型の栄養補助食品が開発され、商業化に向けた準備が進んでいる。

カリッサ・カランダス・リンには、抗酸化作用や抗炎症作用、さらには抗がん作用を持つとされるアルカロイド、フラボノイド、サポニンなどの成分が豊富に含まれており、これらの特性が健康に対して良い影響を与えるとされている。副首相報道官のカロム・ポルポンクラン氏は、これらのハーブの医療的意義について強調した。

初期の科学的実験では、カリッサ・カランダス・リンの抽出物を与えたラットにおいて、血中のコレステロールや中性脂肪が有意に低下したことが確認されており、安全性試験でも動物に有害な影響は見られなかった。この結果は、心血管疾患のリスク低減における有望な可能性を示している。

研究チームは、このサプリメントが一般市民の健康改善に寄与するだけでなく、タイの健康製品産業や輸出の発展にも大きな価値をもたらすと考えている。この成果は、伝統的な薬草の知識と現代の科学技術が結びついた新しい可能性を示しており、より自然な方法での健康管理を実現するための希望となる。

※ソース

Thai researchers develop supplement to combat cardiovascular disease
Research team believes innovative supplement could provide additional option for improving public health
タイトルとURLをコピーしました