【シンガポール】2025年の昇給率は平均2%~5%、企業は慎重姿勢

シンガポール
HR experts said companies are adopting a cautious approach to salary increment budgets in 2025.ST PHOTO: LIM YAOHUI

シンガポールの従業員の給与は、2025年に平均2%から5%程度の昇給が見込まれている。ただし、業界ごとに見通しは異なり、企業は依然として慎重な姿勢を取っている。

人事(HR)関連企業の最新調査によると、シンガポールにおける2025年の平均昇給率は4.4%と予測されている。コンサルティング企業Aonの調査では、シンガポールの給与上昇率は東南アジア諸国と比較して低く、ベトナムの6.7%が地域最高となる見込みだ。

一方、コンサルティング企業マーサーは、シンガポールの雇用主が平均4%の昇給を提供すると予測している。また、ロバート・ウォルターズは、現在の企業に留まる従業員の給与は、インフレに合わせて2%から5%引き上げられる可能性があるとしている。

Aonの東南アジア人材分析ディレクター、チェン・ワン・ファ氏は「企業は不確実な経済状況に対応するため、ターゲットを絞った給与引き上げを選択している」と述べた。Aonの報告によると、東南アジア全体の給与引き上げ予算は2024年と比較してわずかに上昇する見込みであり、地域全体で人材確保の需要が高まっていることが背景にある。

一方、シンガポール国内では、経済成長の鈍化が企業の昇給予算に影響を与えている。シンガポール通商産業省は、2025年の国内総生産(GDP)成長率を1%から3%と予測しており、2024年の3.5%から低下する見込みだ。こうした経済環境を受け、企業は慎重な予算管理を行いつつも、インフレ対策や人材確保のために給与引き上げを進める姿勢を見せている。

※ソース

Salary increments for Singapore employees in 2025 expected to range from 2% to 5%: HR firms
Companies are adopting a cautious approach to pay rise budgets, say HR experts. Read more at straitstimes.com.
タイトルとURLをコピーしました